どうして 2、3年目って、仕事がつまらなくなるのだろう?

こんにちは、松井です。

先日、大学のアメフト部の後輩の
「転職について」の相談にのっていました。

どうして そろいもそろって、
入社 2、3年目って、
仕事がつまらなくなるんでしょうね。

そんな話を、
夜の23時~夜中の2時くらいまでしてました。

 

彼は、いまの(新卒入社した)会社に、今年で2年目。

「いまの仕事を続けてても、ほんとにいいのかな?」

と、不安があり、

「もっと自分を磨ける職があるのではないか?」

と思って、
現在、いろいろと調べてるみたいです。

 

この話をきいて、

「その気持ち、すげーーわかるなー!」

と、僕は思いました。

 

しかし、同時に、

「そんな職は、ねぇーよ。」

と、も思います。

 

それは、

自分にピッタリの職を、
他人から与えられることはないから、です。

 

きっと、その観点がないと、

いくら転職を繰り返したところで、無駄でしょう。

今回は、そんな話をしていきます。

 

 

まず、

かくいう僕も、
現在、フリーランスをやっていて、

2年前に、
新卒入社して3年間 働いた会社を辞めています。

そして、
その時の会社をやめた理由は、

彼の言うような

「もっと自分を磨ける職があるのではないか?」

という〝期待〟から生まれたものでした。

だからこそ、彼の気持ちもよく分かります。

 

とはいえ、

僕もフリーランスになったり、
色々な職のひとと関わって行くなかで分かったのは、

だいたい、会社の仕事は、

2年目、3年目くらいで、一度、つまらない時期がくる。

ということです。

 

新人だった頃には、仕事を任されても、

こなすのが大変だったし、
そもそも、こなすこともできなかったような仕事も、

2、3年もすれば、
ちょっと余裕をもってこなせるようになります。

つまりは、仕事に慣れます。

 

また、

それらの業務経験をとおして、

先輩や、上司と
たくさん関わっていくなかで、

・自分の今後のキャリアが、どのようになっていくのか?

・今後、自分の生活がどのようになっていくのか?

が、

なんとなく見えるようになります。

 

そして、

任される仕事の範囲が広くなれば、

その分、会社内の資料を
たくさん読みこむ必要があって、

クリエイティブさを低く〝感じる〟業務も増えます。

 

そんなときに頭によぎるのが、

「最近、仕事が、どこか淡々として退屈。」

「新しいことを知ったときの喜びが少ないな…」

「(新人のころのように)毎日の成長してる感がない…」

「もしかして、自分は、成長してないんじゃないか…?」

「てか、こんなに会社のドキュメントを読みまくって、
 外の会社で、何の役に立つんだろ…?」

「この時間は、自分のキャリアにとって、損害なのでは…?」

って、感じなのかなー、と思います。

 

というか、僕の実体験です。

(あと、後輩くんも、同じこと言ってました)

で、

いろいろ不安になって、

「ほかの会社に行けば、成長できるのでは ?!」

と、考えはじめて、転職を考えると。

 

 

とはいえ、最近わかったのは、

その不安の本質原因は、

〝そこ(職自体)〟にはなかった

ということです。

 

僕は、現在、
毎日楽しく仕事をさせてもらってますが、

正直、やっていることは、
会社員時代にやってたことと、ほとんど変わりません。

変わったことがあるとすれば、

〝自分自身の、仕事への考え方〟です。

 

2年目、3年目くらいに、仕事がつまらなくなる

根本原因は、〝仕事への慣れ〟にあると、
僕は思っています。

 

もう少し言うならば、

仕事に慣れたことによって、生まれる

〝余剰エネルギー〟にあるように思います。

 

というのも、

いままでは必死でやらないと
達成できなかった仕事も、

仕事に慣れれば、
余裕をもって、達成できるようになりますからね。

 

人間 不思議なもので、

余裕があると、

余計なことを考えるようになるものです。

 

僕が好きな本「体癖(たいへき)」に、
こういう言葉があります。

それは、野口整体の祖である
野口晴哉(はるちか)が、健康について記した言葉です。

 


健康に至るには、どうしたらよいか?

簡単である。
全力を出し切って行動し、ぐっすり眠ることである。

 

自発的に動かねば、全力は出し切れない。

中途半端な動きで、力を余すと、
その力が、

「後悔」とか、「不満」とか、「不安」とかに化ける。

 

楽しく心地よく生きることこそ、

人間の丈夫になる自然の道である。

 

守り庇われ、

やりたいことをやれず、

言いたいことを言えず、

動きたいのに動かないで、暮らしていることは、

決して、健康への道ではない。

 

仕事に慣れ、
余裕をもって、仕事をこなせるようになったことは、

成長と言えるでしょう。

しかし、
エネルギーを余らせて、不満不平を並べるのは、

成長とは言えないでしょう。

 

そう考えると、

余裕ができた時に考えるべきことって、

自分は、その余裕を、なにに使いたいか?

ってことだと、僕は思うんですよね。

 

自分に余裕ができたのだから、

後輩(や、同僚)の仕事がうまく進んでいるのか
みてあげるとか、

いままでの仕事で困った部分を、リストにまとめて、
(次の誰かが困らないように、)資料をつくっておくとか、

上司に指示された以上のクオリティの仕事で
返せるようにするとか、

そういった

〝自発行動〟ができるようになります。

 

その〝自発行動〟が、日々を楽しくし、

そして、日々をより有意義なものにしてくれます。

 

 

メンドウを避けていては、〝本当の楽しさ〟は得られません。

〝本当の楽しさ〟というのは、

自分にとって、
ちょっとしんどく、ちょっと難しいところにある

と、僕は思っています。

 

例えば、

野球を練習していると、
だんだん難しい球が打てるようになります。

そうなると、
やさしい球を打ったって、つまらないんですよ。

そういった感覚は、誰にでもありますよね。

これと同じです。

 

つまり、

やさしいことは、つまらない。

難しいことこそが、面白い。

矛盾してるようにみえて、案外そんなものなんです。

 

そして、それはきっと

仕事とて、例外ではないでしょう。

 

 

僕自身、

「いまの仕事、つまらないな…」と思っていた時は、

仕事をサボって、手を抜いていた時でした。

 

上司から与えられた仕事を、できるだけ楽に終わらせる。

余計な事はしない。

どうせ、同じ時間を働くのであれば、

楽に働いた方が、コスパがいい。

そんな風に思ってる時期もありました。

 

そして、楽して空いた時間は、

スマホを見ながら、定時の終了の時間を待つ…。

 

いま思えば、それが楽しいはずありません。

自分が簡単に打てる
やさしい球しか、打っていなかったのだから。

難しい球は、自分から向かっていかなければ、

投げてもらえません。

 

もし、いま、
「仕事がつまらない」と思っている方は、

周りを見渡してみて、
普段は、やらないようなお手伝いを

やってみては、いかがでしょうか。

きっと、新しい感覚がつかめるはずです。

 

では、今日はこのへんで。

ありがとうございました!