「世界地図の北」が「東」になると変わること。

こんにちは、松井です。

今回は、帰りの新幹線の待合室で、
おもしろい本をみつけました。

ゆーても、2、3ページしか読んでませんけど、
(10分ほどしたら、乗りたい新幹線がきたので、)

おもしろい気づきがあったので、共有してゆきます!

 
 

その本のタイトルは、
「戦略の地政学」(うろ覚えです)。

本の概要としては、

各国について、
地理や土地柄などの、地政学的な観点から、

・日本と中国の国際関係、
・日本とアメリカ、ロシアの国際関係、
・いまの日本がおかれている国際的立場は?

などを、紐解いていこうッ!

みたいな本でした。

………、たぶん (^o^;)

(2、3ページしか読んでなくて、さーせん。)

まぁ、

国際情勢などの話を
今回するつもりはない(そもそも、語れない)

ので、
そのへんは、ごゆるりといきましょう、。笑

 

 

今回、僕が、その本を読んでて、

おもしろいなぁ、と思ったのは、

さまざまな地図が紹介されていたこと、です。

(僕が、国際情勢について理解するには、2、3ページでは足りませんでした)

 

< 僕たちがよく知る世界地図。 >

 

まずは、僕たちがよく見る世界地図。

引用:Wikipedia(世界地図)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%9C%B0%E5%9B%B3

特に、この地図に関して説明することはありません。
(紹介しておいて何ですが笑)

大切なのは、次からです。

 
 

< Upside Down >

 

引用:Wikipedia(South-up map orientation)
https://en.wikipedia.org/wiki/South-up_map_orientation

これは、

「Upside Down」と呼ばれる
オーストラリアを地図の上側にした世界地図です。

 

なんで、オーストラリアを上にするのか?

 
 

< 環日本海・東アジア諸国図 >

 

「なんで、沖縄に、米軍基地があるんやろ?」
って、思ったことがあるひとはいないでしょうか?

 

僕は、そんなに思ったことはないですが、←

その疑問を、解決してくるのが、
次に紹介する地図です。

 

引用:Google Map

 

東を上にした、日本周辺地図。

それが、「環日本海・東アジア諸国図」です。

(オリジナルは、富山県がつくっているそうですが、
 ホームページをみてみたら、
 掲載の著作権てきな申請がメンドくさそうだったので、
 今回は、Google Mapをパシャリとすることにしました。)

 

 

 

この本は、

新幹線の待合室の本棚から、
テキトーにとって、読んでたんですけど、

予想外に、いろんな気づきをくれました。

 

僕は、

「モノゴトというのは、見る視点がかわれば、
 簡単に、そのモノへの解釈がかわる。」

ということを、よく思うんですけど、

ひとに説明するには、
イマイチしっくりくる説明がなかったんですよね。

で、

今回の地図の例は、割と分かりやすいのかな、

と、思いました。

 
 

といいますのも、

最近、インターネットをみていると、

・〇〇は合っていて、

・△△は間違ってる!!!

みたいな、

白黒(善悪、正解不正解)を
ハッキリさせないと気がすまないひとが、

増えているように思います。

 

例えば、

・ひとを論破する動画が、盛り上がったり、

・弁護士に、法律的にはどうなの?
と、質問回答してもらうショート動画が、すごい伸びてたり

するのは、

 

その白黒ハッキリさせたい風潮がでているのかな、

と思います。

(ま。僕も、ついつい見ちゃうんですけどね笑)

 
 

とはいえ、忘れてはならんなー、
と思うのは、

「視点(や、立場)が変われば、
 白黒は、変わっていく」

ということです。

 

論破したら、正しい! 優秀!

とか、

法律的に正しいなら、いつも正しい! 正義!

とか、いうわけでなく、

 

視点(や、立場)が変われば、

そのモノへの解釈は変わる

ということです。

(違法行為をしろ、と言っているわけではありませんよ!)

 

 

ちょうど、

今日、新幹線の駅まで、
弟に車で送ってもらったんですけど、

そこで、「給食センターに卸す野菜」の話になりました。

 

僕の弟は、農業をやってて、

農業組合の集まりのときに聞いた話を、

弟が、僕にしてくれました。

(ちなみに、弟は僕の2個下で、26歳です。)

 

話を聞くと、

最近、

「虫食いのある野菜は、
 給食センターに卸させてもらえない」

らしいですね。

 

特に、

葉物(なもの)に、
虫が食べたような穴があいてると、

どこか気持ち悪さを感じるのか、

給食センターの担当者は、嫌がるようです。

 

だから、

虫食いの穴のない
「キレイな野菜」がほしい、

というのが、

給食センターからの要望のようです。

 

とはいえ、

農家側としては、

それは、良い気はしません。

 
 

実は、

虫食いのないキレイな野菜をつくること、

は、それほど難しくありません。

 

それは、

農薬をたくさんまけば、

簡単に実現できるからです。

 

 

でも、

そんなにたくさんの農薬を
(野菜に)まきかけて、

「虫も食べなくなったような」

農薬漬けの野菜を、

子どもたちに食べさせたいのか?

 

と、考えると、

首を縦に振るひとは少ないのではないでしょうか?

 

 

虫食い、虫食いと言いますが、

虫は、おいしい野菜しか、食べません。

 

だって、虫たちは、

畑にたくさん生えている野菜たちのなかから、

一番おいしい野菜を、

誰にも邪魔されることもなく、選んで、

食べていけるのですから。

 

それが、

自然界における、
虫と、野菜の関係です。

 

そこいらの、ヘタなグルメ評論家よりも、

よっぽど、信頼できる

感性と、素直さを、虫は持っている

と、僕は思います。

 
 

話を、給食センターに戻すと…。

 

給食センターとしては、

子どもたちが食べる野菜は、きれいなものであってほしい。
(見た目を気持ち悪がって、給食を食べない子が減ってほしい)

という思いがあり、

 

農家としては、

子どもたちが食べる野菜は、安全で、美味しいものであってほしい。

 

という、それぞれの思いがあるわけです。

 
 

どちらも正しくて、

そして、

どちらも、ちょっとずつ、「穴」があるんです。

 

ひとつの立場だけからみた正しさには、

穴や、死角が、

必ず、生まれますから。

 

「どちらかが、完璧に間違ってる」

なんてことは、そうそうありません。

 

もしあったのなら、きっとそれは、

表面的な部分だけを、みて、

部分的に判断してしまっている

ように、思います。

 
 

少し、踏み込んで考えてみれば、

それぞれには、それぞれの

正義や、正しさ、大切にしているもの

が、あるはずです。

 

だからこそ、

給食センターと、農家、

互いが、互いの穴を補い合いながら
(互いの良さが活きるように)、

よりよい給食をつくっていくカタチに、

もし、話がまとまっていったら、嬉しいーなぁ、

と、車の中で、弟の話を聞きながら思いました。

 

 

(少し話は逸れますが、)

弟と、こんな話をできるようになったことに、

どこか喜びを感じるのは、

それはきっと、

僕の、兄としての立場が、そうさせるのでしょう。

 

 

悩んだとき、理不尽な目にあったとき、

どうしようもなく
落ち込みにいっしまっているとき、

あなたも、オーストラリアを上にして、

いまいちど、世界を眺めてみると、

思わぬ、気づきをもたらしてくれるかもしれません。

 
 

では、今日はこのへんで。

ありがとうございました!