どれだけ良いコンテンツがあっても、お客さんに知られていなきゃそれって無価値だよね。

最近、とある農家さんのネット通販のお手伝いをしていて
思ったことがあるので、書いていく。

ビジネスやるにしても、サラリーマンするにしても、
大事な考え方なので、ぜひ読んでいってほしい。

みんな分かっているようで、
分かっていない、

ひとやモノの価値がどのように決められるのかの話。

 

まずはじめに、

ひとやモノの価値というのは、
誰かに評価されてはじめて生まれる。

なんでこんな話をしようかと思ったかいうと、

僕がいま手伝っている農家さんが、
ネット通販をはじめるさいに
一番最初に商品を作り始めたからだ。

前提として、
いままで農協に出荷して商品を売っていたけど、
個人でも商品を売りたいといって、
はじめようとしているのがネット通販だ。

で、ここではじめにやるべきことは、
商品を作ることではない。

何がいいたいかというと、

現状として、商品はあるのだから、
どうそれをお客さんに届けるのか考えるほうが先じゃないか?

って話。

断言して言えますが、
良い商品をつくったからといって、売れるとは限りません。

理由は簡単で、
買うかどうか決めるのはお客さんだから。

お客さんがほしいと思わない商品っては、
どれだけ生産者側が良い商品だと思っていても
売れません。

日本人の職人気質な考え方にありがちなんですけど、
良い商品をつくれば、売れる。

これは、自分の代わりに商品を売ってくれるひと
ありきの考え方です。

いままでは、
とりあえずモノを作って、
企業に卸せば、それを買ってもらえる。

 

しかし、個人で売るとなると、
話変わってきます。

当然だけれど、
価値ってのは誰かに知ってもらわないと生まれせん。

例えばだけれど、

ナビエ・ストークス方程式の価値は、
流体力学を知らないひとには届かない。

ナビエ・ストークス方程式っていうのは、
流体力学をやるうえで、基礎中の基礎だし、
この式なしでは、なんの物理計算もできません。

いや、知らねーーよw

ってなるかもですが、
そうなんですよ!!知らないんですよ!!

お客さんもあなたの商品の良さを知りません。

だから、
どれだけ良い商品をつくっていたとしても、
その商品の存在や価値を
お客さんにちゃんと知ってもらえなきゃ、
その商品になんの価値もありません。

 

仮に、バラを売るとしても、
多くのひとはバラをほしいとも、
バラのことを知りたいとも思ってません。

知ろうともしないです。

しかし、想像してほしいのですが、

大切なひとへプレゼントを贈ろうか迷っているときに、

「特別なひとへのプレゼントには、バラの花束がおすすめですよ。」

って教えられたら、どうでしょう?

ちょっとプレゼントにバラを贈ってみようかな、って思いませんか?

で、
「じゃあプレゼントにするなら、どんなバラがいいのかな、」
って考えはじめて、

ここで初めてどんな商品なのかに興味をもちます。

良い商品ってのは、
ほしがってもらってはじめて、価値がでます。

だから、まずは届ける努力をしましょう、
って話です。

そのために、
マーケティングを学んだり、
ライティングを学んだりするのです。

 

僕は良い商品をつくっているひとは、
その商品の価値をちゃんとお客さんに届けるべきだし、
なんなら届ける責任があるとすら思っています。

美味しい飲食店や、カフェがあったら、
僕だったら教えてもらいたいですし、

おもしろいマンガや映画、ドラマも教えてほしいです。

 

でも、実際にところ、

職人気質で良い商品をつくることに
こだわりをもっているひとほど世に出ることは少なく、
逆に、ほどほどの商品が世に出回っている

なんてことはよくあります。

これってもったいなくないすか?

以前友人から、

「街で老夫婦がやっている
めっちゃ美味しいパスタ屋さんがあったんだけど、

近くに別のチェーン店ができて、
お客さんが全然こなくて、この前いったらもう潰れてたんだよね、。

絶対に、その老夫婦のパスタ屋さんの方が美味しかったのに、。」

って話をきいて、
良い商品、良い店こそ、ひとに知られる努力をすべきだな

となおいっそう思いました。

そして、僕はそういうひとの力でありたいです。

良いモノがが消えてくってのは、悲しいです。
そして、そんなに美味しいパスタだったら、僕も食べてみたかった。

 

PS.

更に少し発展させて考えると、

「評価されてないモノ = ダメなモノ」

ってのは違います。

評価されてないからといって、
良いモノってのはたくさんあります。

それって、
単に知られてないだけ、評価されてないだけ。

コピーラインティングの原則に3つのNotってのがあって、
それが、

・Not Open(開かれない)
・Not Read(読んでもらえない)
・Not Belieave(信じてもらえない)

なんですけど、
まずは、Not Openの壁を越える努力をすべきってことです。

そもそも(コンテンツを)開いてもらえないのなら、
その先、読んでももらえないし、信じてももらえないわけです。
(当然、信じてもらえないなら、商品が売れることもありません。)