対象年齢5歳の映画から、自分の辛い過去との向き合い方を学んだ話。カナシミとの付き合い方。

こんにちはひでです。

今日は、いま僕がビジネスを学んでいる先生(だと勝手に思ってる方)が、
映画「インサイド・ヘッド」は、勉強になるからみときー
と言われたので、さっそく見ました。

インサイド・ヘッドってみなさん知っている作品なのでしょうか?
少なくとも、僕ははじめてきいた名前です。

この映画は、11歳の少女 ライリーの頭の中で動き回る「感情」が主人公の映画です。

人間の意志というのは、1つの意志によって決定されているわけではなく、瞬間瞬間の喜怒哀楽の感情や、楽しかった思い出、辛かった思い出などの過去の出来事、などなどが複雑に絡みあって決定されています。

そして、この映画は、

11歳の少女 ライリーの頭の中に存在する
「ヨロコビ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」「カナシミ」
の5つの感情が、ライリーを幸せにするために奮闘する物語です。

この物語では、

人間の意志というのは、
1つの意志によって統一されているわけではなく、

「ヨロコビ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」「カナシミ」
といった人格であったり、

過去の出来事、好きなもの、大切なものなどが
複雑に絡み合って、形成されている

ということが表現されています。

言ってしまえば、ひとはみんな多重人格なんです。

普段、仕事や趣味の時間など、
同じことをやっているにもかかわらず、
気分がのっているときと、無性にやる気が出ないことってありますよね。

それは、それぞれ別の人格が
自分の意志の主導権を握っているからです。

そのへんの意志同士のやりとりも、
この物語でかなり面白いので、興味ある方はみてみてください。

ちなみに僕がこの物語のなかで
最も面白かったのは、
「カナシミ」の位置関係です。

この物語でいう「カナシミ」とは、
悲しい、不安、めそめそ、うじうじ、
のようなとにかくネガティブなキャラクターとして登場します。

なんとなく「カナシミ」って、ジャマなイメージありません?

できればカッコいいやる気や自信にみちあふれた自分でいたいけれど、

でも、「どうせ自分なんてぇ…」という
ネガティブな気持ちがでてきて自分をジャマをします。

だから、ネガティブな気持ちには消えてほしいと思います。

しかし、そのネガティブな気持ちを
プラスなものをしてとらえているのが、
この映画の面白いところです。

というのも、

僕らが普段生活してると、
喜びの感情をプラスにとらえて、
悲しみの感情をマイナスにとらえがちです。

しかし、悲しみがあるから、
そのときに寄り添ってくれる家族の暖かさを感じたり、
友人が近くにいてくれることの心強さを感じるよね。

という話です。

この物語では、
「ヨロコビ」をひきたてるためのキャラとして、
「カナシミ」が登場しています。

この「カナシミ」の捉え方は、
非常に大事な考え方だと僕は思いました。

そういえば、
僕が最近Twitterで知り合った海外旅行好きのひとも、

「海外に行くと、日本を離れるという寂しさもあるけど、
日本だと当たり前だったことが、全然当たり前じゃなくなる。
だから海外に行くと、日本の日常のありがたみを感じて、
行く前より、もっと日本のことが好きになる。」

と言ってました。

たしかに、
僕らが日常的に、悲しみの局面にたったとき、

ネガティブな感情をいかに消して、
ポジティブな感情にもっていくか?

というのを考えがちです。

だから例えば、
重要な会議のプレゼン前なんかは、
できるだけリラックスして、
緊張している自分を落ち着かせようとします。

しかし、
「リラックスするぞ~」といって、
リラックスできることってほとんどなくないですか?

むしろ、別の変なところに力がはいっちゃったりします。

ネガティブな感情を消そうとするのは、
逆効果だったりします。

そこで、
リラックスするために考えるべきは、

「なぜ自分はいま緊張しているのか?」
を理解することです。

緊張というのは、
自分が真剣に取り組んできたことを
失敗させたくないと思うときに、するものです。

テキトーにつくったプレゼンを発表するときには、
それほど緊張することもないでしょう。

だから、

「プレゼン前に緊張している
=いままで真剣に取り組んできたことの証」

と、考えてみたらどうでしょうか?

今日のプレゼンのために、
真剣に取り組み、準備をしてきたのだから、
あとはいままでやってきたことをやるだけだ!

と思えば、
スー―――――っと、肩の力が抜けませんか?

僕は大学時代、アメフトをやっていたんですけど、
試合のたびに死ぬほど緊張していました。

主将のくせに、チームで一番緊張していたかもしれません。

それでも、

「試合前に緊張している
=いままで真剣に取り組んできたことの証」

と、考えれば、
自然と、頭も体もリラックスでき、
試合中に緊張していることは一回もありませんでした。

むしろ、緊張を感じたときほど、パワーがでます。

と、ここでまた、
インサイドヘッドのなかの話にもどると、

悲しい出来事があった時に、
考えるべきなのは、

「その悲しみを経て、なにに自分は気づけたのか?」

ということです。

この映画のなかで、
カナシミとヨロコビが一緒に冒険するように、

悲しみと喜びは、常に表裏一体です。

悲しいことがあったからこそ、
そこから得るもの、気づくことがあったからこそ、
新たな喜びが見つかるものだと思います。

「そんな都合よくできているかよ!!」って
思う方もいるかもしれませんけど、

都合よく考えたらいいじゃないですか。

自分に都合よく考えたらいいんです。

悲しい過去や、辛い出来事は起こってしまったら、
その事実はもう変えられないけれど、

「その事実をどうとらえるか」
は、いまからでも変えることができます。

悲しいことがあって、
ずっと泣いていて、めそめそしていたという思い出だけでは、
ずっとマイナスの思い出のままですが、

悲しいことがあって、
ずっと泣いていていたけど、それをきっかけに
「こんな泣いてばかりの生活なんて嫌だ!!」
と、立ち上がった、

という思い出なら、
ポジティブなものに変わります。

思い出も見る角度によって、
どう感じるのか変わるってことです。

そして、それはいま辛い状況にある場合も同じです。

いま辛い状況にあるのだから、
この経験を活かして、ここから先の人生に活かしてやんぞおお!
と、考えるか、

いまの辛いままが、ずっとこの先も続くんだ、シクシク…
と、考えるのか、

どのように考えるかは自由ですけれど、
前者のほうがずっと楽しいと僕は思うんですよね。

無理に強がって、辛くないふりをするのではなく、
辛いからこそ、それを活かして這い上がってやんぜええ!
っていうパワーのもらい方もありだと思います。

「ネガティブを消すのではなく、ネガティブを活かす。」

あなたもそんな考え方を採用してみてはどうですか?
コントラストが効いている分、ポジティブがなお映えますよ^^

以上。

対象年齢5歳~7歳以上の映画から、死ぬほど学びをえたという話でした。