内なる虚(いままでの自分)との戦い


ひとは急激な成長をしようとする時、
脳内で〝超絶な拒絶反応〟が起こるといいます。

いままでの自分と、これからの自分が戦うのです。

これを心理学的に、ホメオスタシスといいます。

 

こんにちは、ひでです。

最近、久しぶりにBLEACHをみました。
相変わらず、面白いですねえ、BLEACH。

千年血戦編も今年、とうとうアニメ化するらしいですね。
既に、楽しみです。

ちなみに、今回、僕がみたBLEACHの話は、

「一護vs天鎖斬月」

の話。

千年血戦編の少し前のお話。

で、
この「一護vs天鎖斬月」の戦い、ホメオスタシスの感じとよく似てるなーと思ったので、
少し話していこうと思います。

 

ホメオスタシスは、誰しもに起こる心理現象で、
〝成長〟〝挑戦〟〝変化〟を求めた時に、拒絶反応をおこす現象です。

例えば、
「明日から、毎日15分、本を読もう!」と決めたとしても、

翌日になったときには、
「昨日、本読むって決めたけど、
よく考えたら、別に、本なんて読まなくてもよくね?いままでも、別に困らなかったし、」

とかいう思考になってしまうアレです。

 

つまり、
ホメオスタシスは、あなたの〝成長〟〝挑戦〟〝変化〟をジャマしたいんです。(その理由は、またあとで話します。)

なので今回は、

〝成長〟〝挑戦〟〝変化〟をジャマされないように、

まずは、ホメオスタシスを理解しよう!ってことで話していきます。

 

まず、
誰の脳内にも、虚(ホロウ)はいます。

そして、

なにか挑戦しよう!

自分を変えてやろう!

と行動しているとき、虚(ホロウ)は暴れだすのです。(あくまで、例えですが。笑)

 

「一護vs天鎖斬月」の戦いもそうですよね。

少し復習ががてら、
「一護vs天鎖斬月」の戦いのストーリーをお話すると、

崩玉に覚醒した 藍染惣右介 を倒すため、
斬月のおっさんに、「最後の月牙天衝」を教えてもらおうと、
一護は、斬魄刀の精神世界へと向かう。

しかし、そこに現れたのは、
斬月のおっさんではなく、天鎖斬月のお兄さん(?)だった。

そして、彼は、

「一護、お前に「最後の月牙天衝」を教えてやるつもりはない」

「お前の守りたいものが、私の守りたいものではないのだ」

と言う…。

そうして、天鎖斬月との戦いがスタートする。

はたして、
一護は、「最後の月牙天衝」を教えてもらうことができるのか。

そして、
王鍵をつくるため、空座町(からくらちょう)へ向かう愛染を、
はたして、一護は止められるのか???!

って、話です。

 

バチバチです。

ひとは急激な成長をしようとする時、
脳内で〝超絶な拒絶反応〟が起こります。

いままでの自分とこれからの自分が戦うのです。

 

ホメオスタシスの現象を「一護vs天鎖斬月」の戦いでいうなれば、

一護は、
愛染を倒すため、仲間を助けるための力がほしい(成長したい)のですが、

天鎖斬月は、
そんな一護の願いよりも、一護自身が助かってほしい(成長してほしくない)のです。

つまり、

一護は、(仲間を助けられる)未来をえることを望み、
天鎖斬月は、過去に執着し、いまのまま変わらないことを望んでいます。

 

そもそも、ホメオスタシスは、生物的な生存本能から生まれます。

いまのままでも生きてこれたのだから、
これからも変化せずに、いまのまま生き続けてほしいのです。

つまり、

変にチャレンジして、死のリスクをとるよりも、
いまのまま現状維持をして、平和に暮らしてほしい、と

人間の生物的な本能は、思っているのです。

 

そして、当然、
日常のさまざまな場面で、ホメオスタシスは現れます。

例えば…、

高校や大学に進学したとき、
新しい習い事を始めたとき、
会社で新しい仕事を任されたとき、
転職を考えたとき、

…などなど。

それらの変化のときには必ず、内なる虚(いままでの自分)との戦いがあります。

 

そして、
変化を拒む自分と戦い、そいつを倒して次に進む。

それが、多くの場合の成長するときのパターンです。

そして、いままでの一護もそうでした。

浦原さんのところで死神の力を復活させたときも、
剣八戦で白一護と戦ったときも、

一護は、力づくで勝利してきました。

 

変化を拒む自分に力づくで勝利っていうは、

現実世界のイメージ的には、

人前で発表することが苦手な人が、
プレゼンをするために、
無理に自分のテンションを奮い立たせて、
そのプレゼンを乗り切る

って感じだと、僕は思ってます。

いまの自分の弱いところを「補うため」に、
知識やテクニックを学ぶことで成長するイメージなのかなあ、と。

 

しかし、今回の一護は違いましたよね。

変化したくない自分、
ある種、弱い自分を「受け入れる」ことで、新たな力を手にします。

ホントに大きく成長があったときには、
こういうタイミングあったというひとも多いのではないでしょうか。

 

過去の辛い出来事を拒絶することで、
成長することと、

過去の辛い出来事が、
いまこのときの成長のためにあったのだ、と気づき(思い)、
成長するのでは、

成長の仕方がちがいます。

 

案外、自分の弱さは、自分の強さだったりしますからね。

「頑固で偏屈なひと」も、
言い換えれば、「自分の信念をしっかり持ったひと」ですし、

「計画性のなくて行き当たりばったりなひと」も、
言い換えれば、「その場の状況におうじて、臨機応変な行動ができるひと」ですし、

「自分の感情にふりまわされ、周りに迷惑をかけてしまうひと」も、
言い換えれば、「感情表現が豊かで、周りへの影響力が強いひと」なわけです。

短所と長所は、表裏一体というわけです。

 

で、
そんな短所(と自分が思っているところ)を活かすためには、

そんな短所をまずは、自分が受け入れるのが、大事だと思うんですよ。

短所を無視、拒絶していては、活かすことも出来ないですもんね。

 

短所も長所も、所詮は、特徴。

良い面がでるか、悪い面がでるかは、活かし方しだいって話です。

 

一護の内なる虚も、

はじめは、
織姫やチャド、滅却師のメガネの子(名前なんだっけ?)
にケガを負わせることありましけど、

最後は、
一護の仲間を守るための力となってくれました。

どちらも同じ力だけれど、活かし方が変わったのです。

 

「一護vs天鎖斬月」の話は、

成長のタイミングに、
能内で(意識してなくても)行われている戦いを、見事に描いた素晴らしいシーンだなあ、

と思います。

そして、誰もが

〝内なる虚(いままでの自分)との戦い〟を経験しているからこそ、

多くのひとに共感され、
BLEACH名シーンのひとつとされているのだと、思います。

 

もし興味がわいたら、
「一護vs天鎖斬月」で検索すれば、YouTubeで簡単に見つかるので、ぜひ見てみてください^^

 

では、今日はこのへんで。

ありがとうございました!