やる気が出ない原因とリミッティング・ビリーフ

僕が今朝、朝寝坊して上司に「電話するのがあまりに嫌」だった時の感覚が、
「やる気が出ないときの思考」とよく似ていたので、

それを元に、やる気がでるとき、出ないときを分析してみた。

とはいえ、脳科学的には
行動する前のやる気は存在しないといわれてはいる。

やる気とは、
「行動しはじめてはじめて生まれるもの」
らしい。

しかし、やる気自体は存在しなくても、
僕らの行動を阻害するような心理的ブレーキ、ないしは外的ブレーキは存在するはずである。

今回は、それら、
行動の「ブレーキ」について考えていく。

やる気の「ブレーキ」がわかれば、
あとはそれを取り除くために、やる気を使えばいい。

そうしてるうちに、ホンモノのやる気もきっと生まれてくると思う。

この記事は、あなたのやる気の「ブレーキ」を消すきっかけになれば幸いである。

紹介が遅れましたがこの記事は、私、ひでがお送りいたします。どうぞよろしく。

ではさっそく、やる気の「ブレーキ」の1つ目!

ではさっそく、やる気の「ブレーキ」の1つ目は、

「なぜやる気が出ないのか?」
に意識がフォーカスしてしまっている

ことである。

「なぜできないのか」にフォーカスしてるとき、ひとは行動できない。

この感覚は、

仕事でミスをしてしまい、
それを上司に報告しないといけないけど、
なんとかミスしてしまった言い訳を考えてるとき

の感じに近い。

これは、今朝の僕が良い例なので、少し今朝の話をさせてもらいたい。

僕は今日、朝9時に会社に行かないといけなかったのだけれど、
目が覚めたのは朝10時半だった。

完全に寝坊である。

そして、[  10:30  ]という謎の時刻をしめした時計を、
キョトンと眺めながらスマホを見ると、
会社からのLINE通知や電話履歴が何件もはいっている……、。

やっちまった……。

ホントにやっちまったと思ったとき、
ひとは意外と冷静だ。

別にパニックにもならないし、ベッドから飛び起きるようなこともしない。

ただ静かに、
昨日の深夜2時まで、HUNTER×HUNTERを読んでいた自分を恨む。

とはいえ、電話で寝坊の報告をしないといけない。

しかし、こんな寝坊は小学生のころですらしたことない。
では、なんて報告する?

「昨日なかなか寝つけなくて…」?

「目覚まし時計の設定を間違えてまして…」?

「少し体調が…(仮病)」?!

……とさまざまな言い訳が頭のなかをぐるぐるまわる。

完全に過去にフォーカスしてしまっている。

この悩みのぐるぐるは、電話という「行動」に「ブレーキ」がかかっていた状態と言える。

電話しないといけないのは明確だし、
スマホも手に持ってて、通話ボタンをポチッと押せばリンリンかかる。

でも、できない。

このように、

「何をやるかも、どうやってやるかも、明確であるにも関わらず、
やる気がでない、行動できない」

という経験をしたことがあるひとも多いのではないだろうか。

そして、このような行動のブレーキを消し、動き出すには、思考の転換が必要となる。

行動のブレーキを消す思考の転換。

僕は、完全に寝坊したにも関わらず、
寝坊してしまった良い言い訳がないか考えてしまっていた。

しかし当然、もう起こってしまったことは変えられない。

僕が起きたのは、10:30だし、出社は、9:00なのだ。

少し考えれば分かるけれど、
寝坊の言い訳って、ほぼ無理だ。

だって寝坊の理由って、朝起きれなかったことだけなんだもの…。

どんだけ正当化しても、朝起きれなかったおれが悪い。

そう思うと、ピンと気づく。

過去は変えられない。

僕に変えられるのは、未来のみ。だと。

(朝の10時半にパジャマ姿の朝寝坊野郎が言うことではないと思うけど、真理だと思う)

つまり、朝寝坊してしまった僕にできることは、

寝坊の言い訳を言うことではなく、
僕が寝坊したことで今日の仕事の進捗が遅れてしまったことを謝ること

なのである。

そのように視点を変えていくと、

僕が寝坊したことは「僕にとって」は明確だけれど、
「相手方」にとってはまだ分かっていないことだ

ということにも気づく。

もしかしたら、僕にLINEをしても電話もしても反応がないことで、相手方を不安にさせたり、心配させたりしているのかもしれない。

そう思うと、いまから僕にできるのは、

少しでも早く電話をして「完全に寝坊である」と相手方に伝えること、
そして、「出社は午後からになる」と伝えること

だと思い、ソッコー電話をした。

案の定、「それほど心配はしてなかったにしろ、寝坊でよかった」と言われた。…ホントに反省である。

ここで「やる気」の話に戻る。

今朝の僕が、遅刻の電話をできなかったとき、
電話という「行動」に「ブレーキ」がかかっていた状態と言える。

今回のブレーキは、「過去にフォーカス」していたことにあった。

僕が起きたのは、10:30だし、出社は、9:00なのだ。

そして、過去は変えられない。

つまり、僕に変えることができるのは、
寝坊してしまった過去をうけいれ、「いまから何ができるのか」を考えることなのである。

過去からのブレーキ、リミッティング・ビリーブを外せ

こう考えると、過去を言い訳にして、行動できないときは意外と多いことに気づかされる。

特に「初めてのことをしようとする時」なんて、まさにこれだ。

自転車に乗れるようになりたいけど、やったことないし怖いから、できない。

プログラミングを勉強してみたいけれど、どこから勉強したらいいか分からないから、できない。

ちょっと極端な例だけど、こんな感じ。

どちらも過去にフォーカスしているがゆえに、行動にブレーキがかかっていることが分かると思う。

しかし、

怖いのなら、補助してもらえばいいし、
勉強する箇所が分からないのなら、どこから勉強するのがよいか調べたらいい。

案外、シンプルである。

ちなみに最近の僕は、「熱田神宮に行ってみたいけど、行き方がわからないから、行けない」だった。

しかしある日、今日こそ行こう!って決意し、行き方をGoogleで調べると、家からバイクで15分程で行けることが分かった。

「え、ちっか…。15分でいるの?こんなんに悩んでたのおれ?ダッサ」

と思った。そして木曜の朝、バイクをとばすと、すぐに熱田神宮についた。(僕の休みは、土日月木)

行動のブレーキなんて、そんなものなのである。

このような自分の行動を制限してしまう思い込みのことを心理学では「リミッティング・ビリーフ」という。

「リミッティング・ビリーフ」の多くは、13歳までに形成される。特に、幼少期の親からの影響は大きいとされる。

が、この話をしはじめると長くなるのでまた別の機会にする。

ここで言いたいのは、「リミッティング・ビリーフ」は上書きできる、ということだ。

先ほどの熱田神宮の例でいくと…、

僕はあまり旅行には行かない幼少期を過ごしたし、大学時代もほとんどアメフトをやるだけで、家とグランドの往復するだけの生活をしていた。

だから、熱田神宮へのプチ旅行にも、大きなブレーキがかかっていた。

しかし、いざ行ってみれば15分。しかも、超楽しかった。

そしてこの経験を経て、僕の旅行への「リミッティング・ビリーフ」はぶち壊れた。

それからというもの、

「満点の星空をみたいな」と思いたったら、翌日の深夜にバイクを1時間ほどとばして、星空がキレイなキャンプへ行き、

「なんかデッケエもんみたいな」と思ったら、翌日の早朝5時に起き、2時間ほどバイクをとばして、小里川ダムとその横のデッカイ水車を見に行った。(マジ、デカかった)

15分の熱田神宮をチキってた僕でも、一度「リミッティング・ビリーフ」超えてしまえば、片道1、2時間くらいのプチ旅行はよゆーになった。ホントによかったと思う。

「リミッティング・ビリーフ」は、幼少期からの思いこみによるものが大きいので、一度壊れてしまえば、そのあとはルンルンである。

話が長くなってしまったので、話を元に戻しつつ、ここから少しずつまとめに入っていく。

朝10時半起床でパジャマ姿で学んだこと。

今日の僕が起きたのは、10:30だったし、出社は、9:00だった。

寝坊の連絡の電話をしようにも、過去にフォーカスしていても、電話はかけられんのだ。

過去にフォーカスすると、リミッティング・ビリーフが邪魔をする。

前に遅刻をした時は、〜なふうに怒られたな…。
〜なふうに嫌な顔されたな…。

というのが脳裏に浮かび、どんどん電話するのが嫌になる。行動にブレーキがかかる。

そしてここから行動するために重要なのは、リミッティング・ビリーフからフォーカスを外し、「未来」にフォーカスすることである。

つまり、「いまから何ができるか」「いまから何がしたいか」にフォーカスすることである。

寝坊していまったことでの迷惑を最小限に抑えたいのなら、ソッコーで電話をすればよいし、

熱田神宮に行きたいのなら、ググればいいんです。
(書いてたら突然、丁寧語になったんですけど、このまま続けます。)

リミッティング・ビリーフによるブレーキは、所詮は思いこみにすぎません。

そして、その思いこみの多くは、幼少期に作られるのです。

想像してみてください。

リミッティング・ビリーフとは、

小学生のころの自分が
「こんなことやったら危ないよ!やめてーー!!」と、
小さな両手を一生懸命ひろげて、言っているようなもの

です。(厳密には違いますけど、このように考えたら、簡単に超えられそうじゃないですか?)

なので、行動にブレーキを感じたとき、
脳内で、自分を止めようとする小学生の自分をそっとなだめてあげてください。

「過去にできなかったこと」は、「これからできない理由」にはなりません。

小学生の僕にできなくても、いまの僕にはできるのです。

当然ですね。笑

他にもいくつか「ブレーキ」の話をするつもりでしたが、「リミッティング・ビリーフ」の話がかなり長くなってしまったので、今日はこのへんで。

「小学生の僕にできなくても、いまの僕にはできるのだよ。」

ではまた。